みなさん、こんにちは!スタッキーです。
暗記系の分野で「記憶」の壁にぶち当たって苦手意識が芽ばえたことはないですか?
思考系の分野でも重要な事はやはり覚える必要があるのでぜひ克服しておきたいものです。
そんな悩みを解消するのは、やはり「暗記カード」でしょう。
今回は、定番の「暗記カード」で色々試して効果的な使い方を探ってみたいと思います!
この記事は次のような人におすすめ!
・苦手分野に小さな得意を創り出したい
・知識の大量インプットで取りこぼしを減らしたい
・スキマ時間を最大限に活用していきたい
昔から知っている学習法ですが、改めてメリットとデメリットを見つめ直したいと思います!
それではどうぞ!
※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。
暗記分野に得意領域をつくるには?
得意はいつも小さな成功から生まれる
才能を開花させるという意味では、得意分野を伸ばした方が圧倒的に価値が高いと思います。
すでに得意と感じていることに対しては、吸収力も高く継続するのも容易だからです。
そして、一定のレベルに到達できれば、ほかの分野を攻略する力をも獲得できるのです。
しかし、テストについてはどうでしょうか。テストの苦手分野はスコアの山です。
65点から70点を目指す方が95点から100点を目指すより圧倒的に時間が少なく済みます。
つまり、苦手分野を攻略した方が簡単にスコアを上げることができるのです。
しかし、ひとたび苦手意識が芽ばえてしまうと「勉強したくない」という感情が先行します。
そんな時に壮大な取り組みを考えたとしても、なかなか続かないのではないでしょうか?
そこで、対象領域を小さく絞り込み、取り組みのハードルを下げる必要があるのです。
どんな小さな領域でも完全に習得でき、自在に活用できるようになれば自信が湧いてきます。
知識を定着するスタイルをさぐる
社会の年号などはストーリーで覚えると知識のネットワークが作られやすく覚えやすいです。
意味的なつながりを理解することで単体で存在するよりもはるかに引き出しやすくもなります。
また、国語の語彙力などは、文字のイメージを膨らませると吸収がスムーズにいきます。
イメージでの理解は、引き出しのスピードも速く実践的な記憶法といえます。
しかし、記憶を脳内に長く留めておくためには、これらのインプットでは不十分なのです。
次に必要になのは、脳に入れた知識を繰り返し思い出して、回路に焼きつけることです。
しかし、この単純かつ無味乾燥とした作業を机の上でわざわざ実行するのは得策でしょうか?
自宅や塾の貴重な時間は、ぜひ他の学習に使いたいと考えてしまいます。
中国で約1300年間に渡って行われた官僚登用試験「科挙」で用いられた暗記法があります。
名前は「科挙式暗記法」といいますが、そこにも「昼の反芻」としてこの作業が登場します。
彼らは外出している昼の時間帯に覚えたことを頭の中で反芻し、アウトプットするのです。
最高のスキマ時間学習法を構築する
暗記カードをプロセスに組み込む
まず、人間の脳内で起こる記憶定着のメカニズムをおさらいしてみたいと思います。
最初に脳にインプットされた情報は「短期記憶」として海馬に保存されます。
しかし、時間が経つにつれて必要のない情報と脳に認識され、やがて消失してしまいます。
そこで、アウトプットを繰り返し「長期記憶」として側頭葉に情報を移す必要があります。
では、これを実際の学習に適用してみましょう。
自宅で学習する場合も塾に通っている場合も何らかのカリキュラムで学習していると思います。
そして、講義や自学によりテキストの情報を脳にインプットしているのではないでしょうか。
この情報を何度もアウトプットすることで、テストで使える本物の知識にかえるのです。
つまり「テキスト」と「暗記カード」の内容を整合させないと記憶が定着できません。
そのため、暗記カードを単体で使うのではなく、学習プロセスに組み込んで使っていきます。
具体的には「テキスト専用の暗記カード」を作り、学習の進度に合わせてカードを使用します。
そして、記憶が定着したか「カード情報の一覧(チートシート)」で確かめることにしました。
暗記カードの型を体に染み込ませる
暗記カードは覚えることには役立ちませんが、小さなアウトプットを繰り返すには最適です。
手元で操作しやすいカードをベースに超高速で脳に「思い出す」作業をさせられるからです。
しかし「暗記カード」の使い方にもコツがあります。
わが家で試して効果が高いと思われた使い方を以下に列挙します。
- 1分間に60枚くらいの高速スピードでまわす
- ボソボソと音読しながら暗記カードをめくる
- 基本的に裏面に書いてある情報はみない
- 覚えてないものはチェックボックスなどで記録する
- 間違えたと思ったら裏面の答えをチラ見する
このようにして高速に「暗記カード」の問いに回答し続けるのがコツといえます。
わが子ボヤッキーに回してもらいましたが、カードを切りながら念仏を唱えるイメージでした。
そのくらいのイメージになるように徐々にペースを上げるのが良いようです。
それでも、どうしても覚えられないカードが出てくることがあります。
そのようなバツ多めのカードには、直接ヒントを書き込んでしまいましょう!
たとえば、絵やイラスト。たとえば、擬音語や擬態語。答え以外なら、なんでもいいです。
適度に暗記カードをメンテナンスする
暗記カードを毎日繰り返し練習していると、すぐに次のカードが予測できるようになります。
しかし、テストで順番通りに問題がでることは「絶対」にありませんw
そこで、高速にアウトプットできるようになったら「カードシャッフル」を行います。
もう、自分の気が済むまでバリバリにシャッフルしちゃいましょう!
数分で相当な回数まわせる「暗記カード」なので、覚えるまでの速度もかなり早いです。
そこで、定期的に「カード情報の一覧(チートシート)」で記憶の定着度を確認します。
間違えた箇所はシートに記入し、ミスがゼロになるまで「暗記カード」を続けていきます。
すべての質問に正答できたら、チェックボックスが綺麗なカードをバッサリ外しましょう。
そして、学習進度に合わせて次のカードを投入します。
この3つのステップを適度な頻度で行うことが「暗記カード」運用の最大のポイントです。
最初は慣れないかもしれませんが、2週間もまわせば心の負担はかなり低くなります。
ぜったいに避けたい2つのやり方
授業や教材と合わないカードを使う
ココまで見てきた通り、インプットとアウトプットが整合していることはこの学習の肝です。
そのため、自分が使っている教材と合わない暗記カードで勉強するのは絶対に避けましょう。
このツールはあくまでアウトプットの反復用であり、インプットに使うと負けです。
とはいえ、そんな都合の良い暗記カードが手元にあるでしょうか?いえ、ありません。
そうなのです。この学習法をはじめようと思った瞬間から職人への道がはじまるのです。
なので、本当に苦手な分野や弱点の補強だけに絞って試していただければと思います。
暗記カードのデータを公開してみなさんに使ってもらえば?とも考えたのですが。。
スキマ時間で学習する「暗記カード」はタブレットではなくスマホを必要とするんですよね。
はい。ウチは子どもにスマホを持たせてないので使えませんw ということで断念しました!
この点については、何かよい方法がないか引き続き考えていきたいと思います。
子どもに暗記カードを作成させる
色々と苦労して「暗記カード」を試した結果、子どもに作らせては絶対ダメだと思いました。
途中で作成過程を見られてしまい一緒に作ったのですが、それで問題が浮き彫りになりました。
理由は次のようなものです。
1つめは、暗記カードの作成に手間と時間がかかってしまうことです。
そもそも学習効率を上げるための「暗記カード」で時間を失っては元も子もありません。
2つめは、子どもが物づくりに夢中になりやすいということです。
物づくりに夢中になるのは仕方ないのですが、それで満足されてしまうと一貫の終わりです。
3つめは、使いやすい「暗記カード」を作るのは、大人でもたいへんということです。
質問や答え、裏面の表示、大きさなど作成する上で注意する点は少なくありません。
ということで、この記事を見て暗記カードを作ろうと考えた方へのアドバイスです。
暗記カードの作成は「ツルの恩返し」か「小人の靴屋」くらい徹底して隠し通してください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、「暗記カード」を使った学習法をご紹介しました。
このスキマ時間をムダにしない暗記補助ツールは、アウトプット回数の最大化に一役買います!
- 苦手な科目は対象領域を絞って暗記カードをまわそう!
- 図形問題などはテキストにない定義もまとめてまわそう!
- 同種のもので分類できる分野はグループでまわそう!
- 覚えられないものはイメージやオノマトペで自分を甘やかそう!
スマートフォンをお持ちであれば、暗記カードをデジタル化してみてもよいかもしれません!
諸事情によりウチでは試せないので、子どもが使って良かったなどあればご一報ください。
良いこと尽くめの暗記カードが持つ最大の弱点は、カードを作るのに時間がかかることです。
どうすればカード職人の道を辿らないで済むのか、今後はそこを探りたいと思います!