みなさん、こんにちは!スタッキーです。
国語のテスト結果を見て「語彙力」が決定的に足りないと感じたことはないですか?
でも、言葉のトレーニングはどうしても地味でやる気が起こりにくいです。
今回は、そんな「語彙力」を一直線で伸ばしていく方法について考えてみたいと思います。
この記事は次のような人におすすめ!
・なんとなく国語が苦手というモヤモヤ状態から抜け出したい
・基礎力トレーニングという地味な分野に光明を見出したい
・ 場所を選ばず移動時間や待ち時間を最高の学習タイムに変えたい
・昭和が生んだ最強のエンカウント学習を再現したい
国語を得意分野にしたい方のお役にたてば幸いです!
それではどうぞ!
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語彙力が伸びない2つの原因
語彙力が置き去りにされるワケ
国語のスコアを伸ばすためには「語彙力」という基盤が絶対不可欠です。
なぜなら、テストは必ず基礎力を試す語彙問題ではじまり、その配点も低くないからです。
この手のボーナス問題を取りこぼすと、難易度の高い長文問題で取り返すのは至難の業です。
また、長文問題においても意味を正確に理解するには一定の語彙力が必要です。
文章中に知らない単語や文が含まれると、全体の意味を理解することが極端に難しくなります。
意味が理解できていなければ、抽出箇所の抜き出しなどもうまくいきません。
それもあってか、多くの塾では語彙力錬成のためのトレーニングが用意されています。
しかし、授業で語彙を扱うには時間が足りないため、基本的に自宅で学習するよう指示されます。
さぁ、お気づきでしょうか、語彙力については自らの力でなんとかするしかないのですw
語彙力の伸び方が遅くなるワケ
多くの言語学習に共通する「語彙」については、ステップで学習することが大事だと思います。
それは、「よめる、わかる、つかえる」の3つの側面から学習することを指しています。
読めない言葉の意味は理解できませんし、意味が分かっても使えなければ定着しないからです。
ところが、「語彙力」と一言でいうと1つのステップで身に付くイメージに陥りやすいのです。
たとえば、問題集をやみくもにやればスコアが伸びるというようなイメージです。
これを打破するためにはステップ学習を取り入れて、効率を高めていく必要がありそうです。
今回は、語彙力を一直線に伸ばすことに焦点をあて「音読」は別の記事に任せたいと思います。
国語を弱点科目にしたくないと思いませんか?フィードバック記憶法を用いた「音読」について解説します。リーディング力を高めたい方は必見です!
語彙力を錬成する3つのステップ
第1ステップ:よめる
テレビのクイズ番組などに漢検1級取得者がよく登場し、難しい漢字を答えています。
そんなこともあり、漢字検定は「難しい漢字を書くための資格」と思いがちです。
しかし、その学習過程を見ると「大量の熟語に意図的に出会う資格」と捉えることができます。
日本語の語彙の多くは漢字を含むため、それらの語句に順序だてて出会えるのです。
そして、漢字や熟語の意味と同時に読み方を相当な広さで学べるようになっています。
このような体系的なシステムがあるなら使わない手はないですね。
漢字学習ステップによるトレーニング
- ステップごとの漢字表に収められた6~8文字の漢字を意味や用例を含めて3回読みます。
- 書き順に注意しながら漢字練習ノートをすべて埋めます。
- 練習問題を解いて間違えた問題にバツをつけ、正答を確認して写します。
※漢字練習ノートは10級から5級までの漢字学習ステップについています
3DSによるトレーニング
22冊分の過去問を1つのソフトに収録し、答え合わせも解説も自動という親想いの作品です。- 漢検チャレンジモードでテストをして間違えた問題の解説を読みます。
- その後、復習モードで同じテストを受けて確実にスコアが上昇していることを確認します。
実際に取り組んで分かったことですが、文章はかなりスラスラ読めるようになります。
そして、読み方を間違えた語句についても、すぐに修正できるようになったのは大きいです。
文字数が、5級で1026字、3級で1623字に到達するのでこの現象も納得はできます。
ちなみに、資格取得時に送られてくる「賞状」は学習の継続を支えてくれるでしょう。
子どもが読み書きが苦手で漢字嫌いになっていませんか?今回は、楽しく漢字学習ができるアイテムを紹介します。子どもに漢字や語彙のスコアを伸ばしたい方は必見です!
漢検やってみてどうだった?
級が上がると新聞とかニュースがほとんど読めるようになんのよ。
で、学校で聞かれて教えてあげたら「スゲーッ」て言われるのはうれしい。
賞状については、漢字が分かるってオレは証明できるんだぜ感があるw
第2ステップ:わかる
文章をスラスラ読めるようになっても、それだけでは問題に対応することができません。
なぜなら、中学受験では意味を正確に押さえているかどうかが問われるからです。
語彙問題では語句と意味の関係性、長文読解では心情理解などがこれに該当します。
そこで、脳に蓄積した語句を引っ張り出しながら意味を正確にするトレーニングを行います。
アンキカードによるトレーニング
- ことわざや心情語などの語句を50~60個ずつの暗記カードにして1日に数回まわします。
- 答えが分からなかったら、右上のチェックボックスにチェックを入れます。
- これを2週間ほどつづけていきます。
チートシートによるトレーニング
- 2日に1回程度の間隔で「意味」を読み上げて語句を回答させることを繰り返します。
- 間違えたらチートシートにチェックを入れ、その場で正しい答えを5回言わせます。
- ヒントを与えた場合は間違えたのと同じ扱いにしましょう。
ココで大事なことは、脳と語句が出会う回数を示す「エンカウント率」を高めることです。
簡単に言うと、少しずつ確実に覚えるのではなく、大量の情報を粗く何度も覚えるのです。
例えば「デッキの枚数を50枚以上にする」「最低1週間は同じ暗記カードを回す」がソレです。
そのためには、スキマ時間に「どこでも」回せる暗記カードが最適だと考えました。
子どもが超高速でカードを回していると、本当に定着できているか不安になることがあります。
しかし、それは、ただ我々より頭が良いだけだと思います。
万が一の場合は、チートシートで確認できます。安心して見守りましょう。
第3ステップ:つかえる
このステップでは、獲得した語彙力を「超高速」かつ「普遍的」なものに変えていきます。
必要なのは「イメージと語句を結びつける」「自動でエンカウントする仕組みを作る」です。
これを両立する最終的なゴールは「瞬発的なアウトプットを繰り返す」ことです。
マンガによるトレーニング
まずは、イラストやマンガでことわざや慣用句のイメージを脳に焼きつけていきます。 マテリアルは、どんなシチューエーションで使うのかがイメージできるものを選びましょう。
かるたによるトレーニング
普段の生活でことわざを使えれば良いのですが、無理強いしても長続きしないと思います。 そこで、かるたをとって一言用例をいうというゲームをたまに行っていきます。 最終的には、意味を読んでかるたをとり、用例をアウトプットするようにします。 誰かと戦うというよりは自身のスピードを高める感じで取り組んでいます。
テストによく出る語彙を知る
語彙問題によくでる語句を知る
語彙問題には、幅広い問題が出題され、聞いたことのない用例や漢字が問われます。
本当に「よく覚えていないことを知ってたな」と感心するほど微妙に分からない問題が出ます。
ところが、いくつかの出版社から出ている問題集を見るとその理由が分かってきます。
それは、トータルで約7000語もの語彙があり、そもそも覚える量が半端ないということです。
もはや、付け焼刃でなんとかなるものではなさそうですw
そのような語彙問題に出てくる主な分類には次のようなものがあります。
- ことわざ:古くからの生活の知恵や教えを表現した言葉
- 故事成語:故事をもとにしてできた言葉
- 四字熟語:漢字4文字で作られた熟語を指す言葉
- 三字熟語:漢字3文字で作られた熟語を指す言葉
- 慣用句:2つ以上の単語が結びついてもとの単語とはちがう意味を持つようになった言葉
- 類義語:似た意味の言葉
- 対義語:反対の意味の言葉
- 同音異議語:同じ読み方をしてもちがう漢字を使う熟語
- 同訓異字:同じ読み方をしてもちがう漢字を使う熟語
これだけの量を自宅で学習していたら、いくら時間があっても足りそうにありませんね。
ぜひ、スキマ時間に学習していきましょう。
長文読解に必要な語句を知る
長文読解には「物語文」という巨大な壁が立ちはだかってきます。
その物語文は、創作された世界であり、1つ1つの表現には作者の意図が込められています。
そして、主人公の「気持ちの変化」や「それを生じさせた出来事」が問われます。
そのため、ヒトの気持ちを直接的または間接的に表す語句が頻繁に登場します。
それらを読み取り、的確に言い換えられなければ、正答を導くのは相当に難しくなります。
そのような気持ちを表す言葉には「心情語」や「大和言葉」があります。
- 心情語:気持ちや感情を表す言葉
- 大和言葉:細やかな感情や情景のニュアンスを表現できる言葉
物語文が苦手と子どもが言うと、すぐに「読書」や「問題演習」を指示しそうになります。
でも、もしかしたら、心情語のボキャブラリが不足しているのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、一点突破学習「語彙力」をご紹介しました。
国語という一番馴染みの深い学問であるにも関わらず、知らないことが多く新鮮な印象でした。
- よめる・わかる・つかえるの3ステップで語彙を学ぼう!
- 漢字検定の体系的な学習メカニズムで「よめる」ようになろう!
- 暗記カードによるスキマ学習で「わかる」ようになろう!
- マンガで脳にイメージを焼きつけて「つかえる」ようになろう!
小さい頃から取り組める「語彙力」は家庭と塾のスキマで置き去りにされやすい気がします。
地道につみかさねて日本語をペラぺラにしてみたいですね!でわ、また!