【徹底比較】中学受験の塾選び!関西3大塾比較(浜学園・馬渕教室・日能研関西)

みなさん、こんにちは!スタッキーです。

近年、関西の受験率は増加しており、2023年には10%を超える水準となりました。
そんな中、わが子と中学受験に取り組むことを決意した方も少なくないのではと思います。

そのようなケースで最初に考えるのが「どこの塾に通おうか?」ではないでしょうか。
でも、数年にわたって子どもを通わせる塾だから慎重に決めたいですよね?

このシリーズでは、関西で生徒数の多い3大塾にフォーカスしていきたいと思います。
今回は、全体像を理解するために基礎データを整理した上で徹底比較してみます!

スタッキースタッキー

この記事は次のような人におすすめ!
・周囲の子どもが塾に通いはじめて子どもが焦っている
・塾の費用やサポートの負担を考えると不安になる
・子どもの才能を最大限に引き出す相性抜群の塾を探したい
・塾選びに失敗して後悔することは絶対に避けたい

中学受験に向け塾選びでお悩みの方の参考になれば幸いです!
それではどうぞ!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

総合的な4つの視点で考える塾選び

校舎の立地で候補の塾を絞り込む

塾を考える上では色々な要素がありますが、校舎の立地はその中でも最も重要だと思います。
なぜなら、1年に52週×1週間3~5回の通塾はトータルで相当な時間を必要とするからです。

そう考えるとまずは自宅から近い場所にある塾を候補として絞り込むのが良さそうです。

このような地元型の塾では、浜学園や馬渕教室が校舎も多く探しやすいでしょう。

一方、塾に仲の良い友達が多い場合には学校の延長のようになり効果が激減することも。。

そのような場合には、少し自宅から離れた塾に通うことを検討してみても良いでしょう。
電車での移動やお迎えなどが必要になりますが、合格実績などで有利になることもあります。

このような広域型の塾には、関西有数の塾銀座といわれる西宮北口エリアが挙げられます。
西宮北口エリアには、多くの塾の本部が集まっておりハイレベルな生徒が集まっています。

なお、どの塾も各校舎に定員を設けており、定員に達すると募集を締め切ってしまいます。
希望する塾の候補を絞り込んだら、ひとまず校舎に連絡して空き状況を確認しておきましょう。

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自分の期待とサポート力を見定める

親の視点から見るとやはり気になるのは、合格実績、費用、学習サポートの3つでしょう。
希望する学校に合格できて負担が少なく費用が安い塾があれば、ぜひお願いしたいものです。

しかし、すべての面で最強な塾はないので、何を重視するか優先度を決める必要があります。
特に重要なのは、自宅での学習サポートにどのくらい時間を避けるかではないでしょうか。

塾はできるだけ家庭で子どもが怠けないように宿題という反復学習を提供し続けます。
ただし、講師のいない家庭で子どもの手が止まった時にサポートするのは親の役割になります。

塾によっては多くの教材が提供されるため、教材管理や学習準備も半端ではありません。
通塾を考える時には費用が気になりがちですが、それ以上に重いのは学習サポートでしょう。

不明点の説明などは個別指導に頼る手もありますが、教材の管理や送り迎えはなくなりません。

また、子どもの学習ペースを管理するのは結局のところ親でしかないように思います。
だからこそ、中長期的に継続できる自分のサポート力を見定めておくことは肝心でしょう。

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子供のキャラクターと相性で考える

子どもの学力や性格が塾のスタイルと合わなければ、結局のところテストの成績は伸びません。
塾が子どもに合わない場合には「転塾」という最も避けたい事態を招く可能性も出てきます。

そこで、教育理念、クラス編成、カリキュラムを確認してわが子との相性を確認しましょう。

塾を選ぶ際には、子どもとの相性に大きなズレがないか、落ち着いて条件を整理しましょう。

塾を選ぶときに、「塾の教育理念と子どもとの相性」はとても重要だと感じました。

ゲーム感覚でスコアを伸ばす、アメとムチで伸ばす、自走力で伸ばすなどタイプは色々です。
このように各塾の教育理念は、クラス編成の仕方やカリキュラムの進め方にも反映されています。

体験授業で得た子どもの直感も大事ですが、各塾の特性を冷静に見抜く目も求められそうです。

子どもが不思議に感じた時や褒められた時、理解できた時の表情や反応を思い出してみましょう。
また、落ち着いた環境でどのくらい集中できるかなどの行動も観察してみるのもアリですね。

ここに学習効果をアップさせるカギがあるかもしれません。塾との相性にも影響しそうです。

入塾テストの準備期間を見積もる

中学受験が増えてきている関西圏では、中学受験塾に入るためのテストへの合格が必要です。
きびしい足切りが設けられているわけではありませんが「不合格」になることもあります。

入塾テストに合格した場合、その結果によってクラスが決まってしまうので要注意です。

授業はクラスの学力に合わせて進むので入塾後に上位クラスを狙うのは簡単ではありません。
受験対策は、できるだけ上位のクラスから始められるようにしておくのがおすすめです。

目指す志望校によっては、特別授業を受けるための受講資格がさらに求められてきます。
特に関西最難関の灘中を目指す場合、低学年から灘特別コースが用意されている塾もあります。

これらのことから、塾を探すのと同時に入塾テストの準備を進めておくのがベストです。
学力に不安がある場合や上位クラスでスタートしたい場合は助走をつけて臨みましょう。

入塾までの対策では「スタディサプリ」などのオンライン学習がおススメです。
コストが比較的安く、家庭学習の習慣がつき、基本知識をおさらいできます。

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子どもの学力次第では、一部の塾が設けている「特待制度」を狙える可能性もあります。
特待制度は、全国模試の成績などを条件に授業料の減額や無料化が得られるものです。

他にも、入塾時期によっては学力次第で季節講習が無料になるキャンペーンもあります。

塾から協力を求められる場合もありますが、費用が問題なら目指してみるものアリです。
フリマアプリで過去問を購入して対策すれば、特待制度もグッと近づくかもしれません。

親が後悔しない、子供に失敗させない中学受験塾の選び方
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校舎の立地で候補の塾を絞り込む

関西圏校舎数

家から塾までの通塾にかかる時間と交通経路は、塾選びにおいては重要なポイントです。
ここでは、関西圏における各塾の校舎の展開状況チェックしていきましょう。

浜学園は、関西圏に36校の校舎があります。どの校舎も駅から徒歩5分の距離にあります。
特に大阪府と兵庫県に多く校舎があり、塾銀座とよばれる西宮北口に本部があります。
複数の号館を持つ大規模校舎では安全のため指定した通塾路を通るよう案内しています。
一部校舎には駐輪場があり、無料送迎バスも運行しています。

馬渕教室は、急成長を遂げており、関西圏に35校と浜学園と並ぶほどの教室数があります。
大阪府・兵庫県に校舎が多く、浜学園や日能研関西と比較して京都府にも校舎が多いです。
駅からも遠くない立地にありますが、一部の教室は繁華街に立地する校舎もあります。
一部の教室では、無料送迎バスでのルート運行や駐車場を完備しています。

日能研は、全国に150以上の教室がありますが、そのうち24校が関西圏に展開しています。
教室の半数は兵庫県にあります。どの教室も駅から近く通いやすいところにあります。
安全に通塾できる防犯ブザー付きで光る反射板を採用したNバッグが日能研の特徴的です。
どの塾の校舎も基本的に交通の便がよく、通いやすい環境をサポートをしています。

帰宅が遅くなるときはどの塾もスタッフが駅まで見送りや引率してくれます。
近くに通塾できる校舎がない場合は、大手塾以外の選択肢を視野に入れる必要があります。

このような選択肢には、地域特化塾・オンライン塾・個別指導塾などがあります。

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校舎タイプ

各塾が展開している校舎は、それぞれ在籍人数によってクラス数が異なります。
規模によって校舎のタイプがどのように異なるのか今回まとめてみました。

浜学園は、大規模な校舎では1学年200名以上、クラスは10以上になることもあります。

大規模校の西宮本部校では、最難関校向けVクラスが3つ設置されています。
どこの校舎でも1クラスの人数はおおよそ20名〜30名ほどです。
灘など最難関中学を目指す場合、西宮本部校に通う必要があります。

馬渕教室は、大規模な校舎では1学年120名以上、クラスは10にもおよびます。
難関中学校をめざすTクラス、最難関を目指すSSSTクラスがあります。

1クラスの人数は、校舎のクラス数にもよりますが、おおよそ15名〜25名ほどです。
一部校舎では、灘中対策向けの専用のNクラスがあり低学年からの対策が可能です。

日能研関西は、規模の大きい教室では1学年およそ100名、5クラスほどになります。
1クラスの人数は20〜35名ほどです。上位校狙うための選抜クラスがあります。
一部校舎では最難関の灘中に特化した灘特クラスがあり2年生から灘対策ができます。

一部の校舎をのぞいて、どの塾もほとんどの校舎に駐車場・駐輪場はありません。

通塾には公共交通機関を使うか、親が送迎するパターンになるでしょう
授業で帰宅が遅くなるときはどの塾もスタッフが駅まで見送りや誘導してくれます。

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自分の期待とサポート力を見定める

合格実績

どの塾に行かせようか考えた時にすぐに思いつくのは「どこが一番受かるの?」ですよね。
本気でお金や時間を使うのだからキッチリ結果が出せる塾をと考えるのは当たり前です。

しかし、調べてみると希望する学校のカテゴリやレベルで強い塾が変わるようです。

浜学園は、関西圏の最難関・難関校への合格実績は、圧倒的に1位の実績です。
塾生が多いことを踏まえても、最難関の灘中学校合格実績は20年連続No.1はすごいです。

その他の難関校も高い合格実績を誇っており、難関校を目指したい子ども向けです。
志望校への熱意があり、競争が楽しめるような上昇志向の強い子におすすめの塾です。

馬渕教室は、ここ数年で最難関・難関校への合格実績を急速に伸ばしてきています。
中堅校向けの実績が豊富でしたが、難関校も狙える実績を積み上げています。
ただし、公開している合格実績は限定的で難関校〜上位校の数字を公表しています。

関西大手の人気塾の仲間入りを果たし、今では入塾するのも難しいと言われています。
難関校〜上位校までを目指したい子どもを対象にした塾だといえます。

日能研は、全国に教室を持っているので、関西の難関校にも全国から受験してきます。
そのため、関西圏においても中堅校から難関・最難関校まで実績は豊富です。

日能研関西の単体で見ると、中堅校を中心にした合格実績が多いのが実際です。
日能研は、中学受験に向けてどんな子でも受け入れてくれる間口の広い塾でしょう。

ここ近年の合格実績を見てみると全体として浜学園が優位といえそうです。
ただし、志望校によっては順位は入れ替わるため、自身の狙う学校の実績を確認しましょう。

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費用合計

中学受験の対策にはお金がかかります。塾の費用は「最大の壁」と言っても過言ではありません。
4年生から6年生までの授業料、季節講習費、教材費を合計すると、驚く金額になります。

今回は、浜学園、馬渕教室、日能研関西の3つの塾について3年間の費用を整理してみました。
上位校以上の学校を目指し、4科目の学習を塾で行う場合を想定して費用算出しています。

浜学園は、教材費を含めて3年間の費用合計は、およそ300万円となり関西の中でも高額です。
そのうち教材費は、毎年10~12万円ほどで、3年間で30~36万円ほどになるようです。
ただし、通常コースの他にもオプション講座も多く、目指す志望校によって金額は異なります。

難関校を目指すほど対策講座も増えるため、どれを選択するかでかかる費用も変化します。
浜学園は、合格実績が豊富なため、高額でもその効果を期待して入塾する希望者が多い塾です。

馬渕教室は、3年間の費用は、およそ278万円で浜学園と比べるとやや抑えた価格設定です。
そのうち、教材費の他にシステム利用料や設備費なども含め3年間で50万円ほどかかります。

クラス担任制で、面倒見が良いため、かかる費用に対する親の満足度は高いようです。
詳細な合格実績までは公表していないものの、最近では合格実績も伸ばしてきています。
親にとっては安心感があり、費用対効果の面でもバランスの取れた塾と言えるでしょう。

日能研関西は、3年間の費用は、およそ268万で3つの塾の中で最も経済的となっています。
教材費は、学年が上がるごとに高額になりますが、3年間でかかる費用は20万円ほどです。

全国の日能研のネットワークを活かし、費用を抑えながらも充実した教育を提供しています。
中堅校や人気校まで幅広く合格実績があり、子どもに合わせた受験ができる塾と言えます。
日能研は、多くの家庭にとって手が届きやすい価格設定も大きな魅力となっています。

3年間の費用合計は平均で約284万円となり、差額は±10%以内に収まることが分かります。

どの塾でも、3年間通うとなると安くない金額になり、費用面で大きな差はないと言えます。
むしろ、総額を知って希望する塾に通い続けることの重さを実感するのではないでしょうか。

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学習サポート

中学受験は、時間管理や送迎、食事、申請手続きなど親のサポートが不可欠です。
サポートの負荷レベルは、塾のカリキュラムやスタイルによっても変わってきます。

テキストのレベルや授業進度、テストの種類、通塾の頻度などを見ていきましょう。

浜学園には、授業用と家庭用の2つの教材があり、どちらも完全オリジナルの教材です。
授業の進度は速いため、家庭学習で復習しておかないとついていけなくなります。

高学年になるとオプションの講座や特訓も増えてきて週6日授業ということもあります。
授業の内容によっては校舎が限られているため、子どもの送迎が必要になることも。
夜9時に授業終了後に質問などの時間もあるので帰るのは10時過ぎることも。。
塾で過ごす時間も長く宿題も多いので、家庭での心子どもの体のケアが大事になります。

馬淵教室の教材は、すべてのクラスで独自のテキストを使用し、種類も多いです。
6年生になると、志望校別の対策授業もあるため週6は塾で遅くまで授業になります。
自習室や質問のために通塾する生徒も多く、結果的に毎日通う生徒も多いようです。
ほぼ毎日お弁当が必要になりますが、校舎によってはお弁当を頼むことができます。

目指す志望校のレベルと塾での拘束時間は比例すると考えていいでしょう。
宿題量も多いので、どこまでやるのか家庭での時間管理が継続の肝になりそうです。
そのため、子どもの健康と学習時間、送迎などのサポートが重要になってきます。

日能研関西の教材は、オリジナルの授業用と家庭学習用テキストが中心になります。
6年生ではオプションの志望校別特訓などがプラスされるため通塾回数が増えます。

クラスによって授業内容や学習範囲が異なり、通塾の回数も異なってきます。
発展や選抜、特進クラスになると週5日の通塾となり、塾で過ごす時間が長くなります。

他塾と同様に特定校舎でのみ行われる授業もあるため、送迎のサポートが必要です。
塾生専用のページがありますので、ここで成績や学習状況、受験情報を収集できます。

学習レベルを把握し、子どもに合った学校や受験計画を立てるのも重要なサポートです。
受験は数年間に及ぶ取り組みであり、親の一存で途中で止めるということができません。

難関校になるほど対策のボリュームが増えますので、それだけ親の負荷も大きくなります。
そのため、自分が持続できる学習サポートの量と質を慎重に検討しておきましょう。

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子供のキャラクターと相性で考える

教育理念

各塾には教育理念があり、教育サービスの提供についてその方向性が示されています。
子どもたちにどのような教育を提供しているのか、その考えを見ておきたいと思います。

浜学園は、幼児から高校生まで多角的かつ幅広く教育サービスを提供しています。
そんな浜学園が教育基本方針としてかかげている「常在戦場」という標語があります。
受験に勝つために競争に耐える力を平素から養う必要があるという意味のようです。
過酷な競争場理(入試)をリアルに捉え合格を勝ち取ろうという真剣さが伝わります。

馬渕教室は、「道を切り拓く意思と知恵」という教育方針をかかげています。
グローバル化が進む中で、今の子どもたちには高い学力・技術・積極性が求められます。
単なる知識でなく自ら課題を発見し考え、行動する力を育てることを強調しています。
受験だけでなく、受験後の生き方までを見据えた教育方針は未来志向で好感が持てます。

日能研には5つの会社がありますが、共通の理念は「持続可能な学力を育てる」です。
日能研関西では、伸び続けるための学びとその子に合った志望校選択を大切にしています。
偏差値だけで判断せず、子どもの個性を見極め将来学び続けられる進路をサポートします。
全国にネットワークを持つ日能研のノウハウを活かした支援は安心感がありますね。

普段はあまり見ない各塾の教育理念ですが、あらためて確認するとうなずける部分は多いです。
子どもにどの塾が合いそうか考えるとき、参考になるのではないでしょうか。

クラス編成

子どもの学力に合った授業を行うため、各塾は独自の基準でクラスを編成しています。
各塾のクラス編成について、入塾前に知っておくのも塾を選ぶときの参考になります。

浜学園は、偏差値の上位からV、S、Hと大きく3つのコースに分かれています。
大規模校ではコースの配下にV1、V2、V3とさらに細分化されたクラスが作られます。
Vの中でもV0クラスは、最難関を目指す成績上位者のみで構成されているようです。

クラス分けは、2ヶ月に1度、2つのテストの偏差値をもとに組み換えられます。
2つのテストとは、毎回の授業の復習テストと、毎月開催される公開学力テストです。

馬渕教室は、偏差値50を基準に上位からTクラスとFクラスの2つに分けられます。
Tクラスは難関校、Fクラスは上位高や有名校を志望する生徒で構成されます。
大規模校では、T1、T2や、F1、F2と細分化されたクラスが存在します。

さらに最難関を目指す専用のSSSTクラスがあり、ここには馬渕教室の精鋭が集います。
クラス分けは、馬渕公開模試や馬渕到達テストの成績をもとに、年6回実施されます。
クラス分け基準を偏差値50としていますが、実際は校舎によって多少異なるようです。

日能研関西は、 学年によってクラス分けの数が異なります。
4年生は、本科クラスのみ、5年生は本科と本科発展の2つのクラスがあります。
6年生は、5年生のクラスにさらに本科選抜クラスが加わり計3つのクラスになります。
本科選抜は最難関、本科発展は難関校、本科は人気校を受験対象にしているようです。

クラス分けは、週末の学習力育成テストと公開模試の成績をもとに判定されます。
関西内平均順位によってクラスが決まりますが、順位の算出基準は複雑とのこと。

授業内容や進度、宿題量もクラスで異なり、上位クラスほどハイレベルになります。

どの塾も通う校舎によってクラスのレベルや数も違うので、子どもとの相性も大切です。
ライバルと競うのが好きな子か、マイペースで学習するのが好きな子か見極めが肝心です。

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カリキュラム

カリキュラムは、テキスト、授業の進め方、コマ数、授業時間などをチェックします。

浜学園は、授業のテキストを中心に、複数の家庭用教材があります。
教材は、授業・家庭学習・復習テストのサイクルを実践できるように工夫されています。
特に、家庭学習用の浜ノートは解答用紙形式になっており家庭学習がしやすく人気です。

1回の授業の流れは、復習テストと解説が55分、授業が55分の合計110分です。
6年生で4科目の場合は、算数と国語は週2コマ、理科と社会は1コマが基本となります。

馬渕教室は、授業用テキストと解説教材の他に総合問題集の教材があります。
特に、授業後の宿題と復習テストによる学力の定着とフォローに力を入れています
定着が甘い場合には、補習や居残り、再テストでわかるまでサポートするとのこと。

授業は、どの科目も宿題チェックから始まり、復習テスト、授業と演習という流れです。
6年生で4科目の場合だと、授業は1コマ85分で、授業の後にある演習が70分です。
Tクラス以上の場合は、授業と演習、特訓を含めて週6日塾に通うケースが多いです。

日能研関西は、テキストに「本科教室」と問題集に「栄冠への道」が主教材になります。
「予習しない」がルールで、授業で学習したあとの自宅での復習を重視しています。
予習をしてしまうと子どもは授業を聞かなくなってしまうという事情もあるようです。

テキスト「本科教室」を使って授業をしながら演習問題や発展問題を解いていきます。
授業の後に復習として「栄冠への道」をやることになっていますが宿題ではありません。
6年生の場合、選抜クラスを除いて1コマ50分で週に12コマ分の授業があります。

どの塾でも所属するクラスやオプション講座によって通塾回数や授業時間は異なってきます。
大事なのは、親ではなく「子どもが興味を持てる教材や授業であるか」だと思います。

入塾テストの準備期間を見積もる

入塾テスト

関西圏の3大塾に通うためには、事前に入塾テストを受けて合格する必要があります。
そうなると、入塾テストの内容や合格基準などが気になってきますよね。

浜学園は、有料と無料合わせて以下の4種類の入塾テストが用意されています。
公開学力テスト、無料オープンテスト、土曜入塾テスト、特別扱い入塾テストです。

公開学力テストは、毎月全教室で実施しており3,300円~4,950円で受験できます。
無料オープンテストは、年4回(2月、6月、12月、1月)実施しているテストです。
土曜入塾テストは、毎週土曜日に各教室で実施しており予約不要&無料で受験できます。

教室への電話での事前申し込みが必要ですが、特別扱い入塾テストもあります。
最も難易度が高いのは、受験生が多く出題範囲も広い公開学力テストです。
次に、無料オープンテスト、土曜入塾テスト&特別扱い入塾テストとなるようです。


馬渕教室は、無料で受験できる入室テストやオープン学力テストが用意されています。
入室テストは、各教室で定期的に実施されており、テストと説明会が同日に行われます。

オープン学力テストは、馬渕教室生および一般生を対象とした学力診断テストです。
テストは学校のテストよりも難しめで、満点を取ることは簡単ではないようです。

テストでは入室資格の他、志望校別コースの受講資格も一緒に判定されるようです。
4年生からの入室テストは難易度が高めで、成績優秀な生徒に絞られる傾向にあります。
特に特徴的なのは、どちらのテストも受けた後に先生と子どもの面談があることです。
先生との質疑応答で自分の言葉で答えられるかをチェックされるようです。


日能研では、日能研全国テストと入会テスト(関西圏)の2つのテストがあります。
どちらも無料で日能研の各教室で受験できますので近くの教室に問い合わせればOKです。
テストの内容は、受験をはじめていない小学生向けの学力判定テストになっています。
合格基準は、得点を元に独自に算出され「合格・準合格・次回を期す」の3つに分けられます。

不合格になることもありますが、入室時に厳しい足切りはしていないのが現状のようです。
実際のところ、浜学園や馬渕教室のテストで落ちて日能研に入る子も少なくありません。
偏差値至上主義ではないため、合格基準は他の塾と比較して決して高くないようです。


塾は子どもの学力に合わせて授業を行うため、クラスの差を後で埋めるのは意外と難しいです。
難関校を目指すなら入塾時点で上位クラスに入ることがかなり重要ということです。
つまり、「スタディサプリ」などで軽く助走をつけてから受けるのがベストでしょう。

スタディサプリ中学講座

特待制度

中学受験をさせてあげたいけど、塾の費用を考えると踏み切れない時もあるかもしれません。
そんな時は、全国模試の成績などを条件に大手塾が提供する特待制度を検討してみましょう。

塾から協力を求められる可能性はありますが、費用が問題ならコレも一つの手でしょう。

浜学園は、成績優秀者への特待制度は設けていませんが、プール制度があります。
入塾テストに合格し入塾手続きが完了すると新年度開講月まで受講資格が持続します。
早めに入塾テストに合格して、塾生登録すると色々特典が付くという制度です。

特典として、公開学力テストの受験料無料と算数と国語の準備プリントがもらえます。
また、浜学園オリジナルのキャラクターオルパスくんの通塾バックが無料でもらえます。


馬渕教室は、講習会無料や入室金無料のキャンペーンや奨学制度を設けています。
どちらも入室テストや公開テストで馬渕教室が求める成績基準を満たす必要があります。
キャンペーンの内容は、時期によって内容が変わりますので定期的な確認が必要です。

奨学制度は、中学受験コースの授業料が最大で20%還元されるというものです。
この制度は、関西・名古屋の生徒700名など認定人数に制限があります。


日能研関西は、全国の日能研が共通で設けている特待制度や奨学制度を利用できます。
日能研は、日能研ユースリーダーズ・スカラシップを設立して対応しています。

優待は「未来をつくる学びテスト」「日能研全国公開模試」の成績優秀者に与えられます。
私立中高一貫校進学に向けて実践される日能研の本科教室の費用が免除されます。
具体的に免除になる費用は、授業料・季節講習費・テスト費・教材費とフルスペックです。
4年生の場合は1年間、5年生・6年生の場合は半年間の費用が免除になります。


最近は公開テストの過去問もフリマアプリやオークションサイトで見かけるようになりました。
もし特待生を狙う場合には、公開テストの過去問で事前に対策してみてもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、関西圏の「中学受験3大塾」を徹底比較してみました。
関西圏は関東圏と比較して通塾日が多く、自宅での対応量を調整する必要がありそうです。

中学受験の関西3大塾を徹底比較!
  • 難関校狙いでライバルとの競争を楽しめるなら合格実績が豊富な浜学園!
  • 学力を伸ばして上位校以上を目指すなら高い指導力がある馬渕教室!
  • 基礎力を固めて子どもの個性に合わせた中学受験を目指すなら日能研関西!