みなさん、こんにちは!スタッキーです。
中学受験を考える上でも学校の情報は知っておきたいと思いませんか?
子供の将来を託すかもしれない学校だから十分に理解を深めておきたいところです。
今回は、「筑波大学附属駒場中学校」についてデータを整理していきます。
この記事は次のような人におすすめ!
・わが子のキャラクターに合う学校を見極めたい
・目指す学校の先に何が待っているのか想像してみたい
・中学受験にかかる負担を事前に把握しておきたい
学校の特徴や受験する上で全体像を把握したい方は必見です!
それではどうぞ!
※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。
学校に関するデータの確認
学校の基本情報
まずは「筑波大学附属駒場中学校」について基本的な情報を確認していきたいと思います。
子供からすれば通学時間はとても重要。住所やアクセスもしっかり見ておきましょう。
主体 | 国立 | 形態 | 中高一貫校 | 体制 | 男子校 |
設立年 | 1947年 | 住所 | 東京都世田谷区池尻4丁目7-1 | ||
理念 | 自由・闊達の校風のもと 挑戦し、創造し、貢献する生き方をめざす | ||||
入学料 | 56,400円 | 授業料 | 115,200円 | 学費合計 | 171,600円 |
特記 | スーパーサイエンスハイスクール指定校 | ||||
2024年時点データ |
理念は「未来のイノベーター」を感じさせるワードが散りばめられており素直にかっこいいです。
入学料は国立ということもあり、私立と比べると5分の1以下と保護者にやさしいですね。
本校は2002年度からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、今年で16年目を迎えます。
卒業生の進学実績
中高一貫校であり全員が「筑波大学附属駒場高等学校」にほぼそのまま進学しています。
高校から定員が約120名→約160名に増加しますが、その進学先は次のようです。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
---|---|---|---|---|---|
東京大学 | 92人 | 89人 | 96人 | 87人 | 90人 |
他国立大 | 20人 | 31人 | 15人 | 27人 | 27人 |
早慶上理 | 20人 | 24人 | 20人 | 28人 | 27人 |
GMARCH | 0人 | 1人 | 2人 | 2人 | 1人 |
他私立大 | 7人 | 7人 | 4人 | 5人 | 4人 |
合計 | 139人 | 152人 | 137人 | 149人 | 149人 |
上記の表は、既卒と新卒を合計した値で表示 |
一般的な学校に比べて学年の生徒数が少ないため驚異的な数字と言わざるを得ません。
このデータから言えるのは、私のイメージする「自由・闊達」とは明らかに異質ということw
高校2年次には、生徒よりも10~20歳くらい年齢の離れた卒業生を招き、進路懇談会を実施しています。高校3年次には、生徒と年齢が近い大学生や大学院生の卒業生を招き、進学懇談会を実施しています。
エリート塾の在籍生徒数
中学での生活もイメージしたいので中高一貫校を対象とする塾の生徒数も見てみましょう。
少数精鋭塾は他にもありますが、ここでは在籍生徒数が公表されているものに絞りました。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
---|---|---|---|---|---|
鉄力会 | 512人 | 557人 | 579人 | 603人 | 609人 |
SEG | 78人 | 96人 | 81人 | 61人 | 未公表 |
筑駒生徒数 | 853人 | 857人 | 858人 | 854人 | 未公表 |
上記の表は、中学1年生から高校3年生までの合計在籍生徒数を集計 |
筑波大学附属駒場中学校は「鉄力会の指定校」であり、生徒数が非常に多いです。
もはや、筑駒と鉄力会はセットで通うイメージと言っても過言ではなさそうです。
近年はその生徒数も増えており、筑駒生の鉄力会に通う比率は約70%にのぼります。
中高の学費が抑えられているのは、塾代を捻出するためなのかと思えてくるほどですねw
鉄緑会は、中高6年一貫校の生徒を対象とした、東京大学受験指導専門塾です。東大医学部、法学部の学生・卒業生によって、自ら開発、実践した学習法をもとに理想の教育機関を目指し、1983年に設立されました。
筑駒を卒業した有名人
ロールモデルとして社会に出た卒業生がどのように活躍しているのかも見ておきいと思います。
そこで、公表されているデータから各年代の卒業生を分野別に整理してみました。
1980年代 | 1990年代 | 2000年代 | 2010年代 | |
---|---|---|---|---|
政治 | 後藤田 正純 (知事) | 鈴木 隼人 (議員) | - | - |
学術 | 加藤 友朗 (医学教授) | 安田 洋祐 (経済学者) | - | - |
経営 | 梅澤 高明 (日本法人代表) | 倉林 啓士郎 (社長) | - | - |
文化 | ケン・イシイ (ミュージシャン) | 森下 唯 (ピアニスト) | さがら 総 (作家) | 益子 遼祐 (折紙アーティスト) |
技術 | 米谷 達也 (予備校講師) | 岩本 仁志 (ディレクター) | 高橋 直大 (競技プログラマ) | - |
地頭の良さ以外のパラメーターも影響していると思いますが、活躍分野は多岐に渡ります。
出身者を個々に調べてみると職業以上に多才であることが分かると思います。
中学入試に関するデータの確認
過去5年の入試状況
入試の合格率や実質倍率は競争の熾烈さを感じるために重要なので押さえていきましょう。
ここでは実際に受験しない応募者を除外してシンプルに受験者と合格者を見てみます。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
---|---|---|---|---|---|
募集人員 | 120人 | 120人 | 120人 | 120人 | 120人 |
受験者数 | 563人 | 561人 | 479人 | 521人 | 555人 |
合格者数 | 130人 | 131人 | 129人 | 128人 | 128人 |
合格率 | 23.1% | 23.4% | 26.9% | 24.6% | 23.1% |
実質倍率 | 4.3 | 4.3 | 3.7 | 4.1 | 4.3 |
募集人員が相当に絞られている中で実質倍率は「4.0」前後と安定している印象です。
ただし、受験者が模試で高得点を叩き出す「スーパー子供」だと考えると熾烈な戦いです。
最近のニュースで「通学範囲と繰り上げ合格」がありますが、記念受験で合格。理解不能。
『週刊ダイヤモンド』2024年4月6日・13日号 合併特大号の第1特集は「わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校」です。「二月の勝者」を目指す子どもたちの戦いが激しさを増しています。
入試日程と試験概要
保護者として願書や報告書の準備で失敗することは絶対に避けなければなりません。
そこで、2023年度の日程をもとにどのように入試が進むのかを概観しておきたいと思います。
内容 | 日付 | 内容 | 日付 |
---|---|---|---|
出願情報登録 | 12/18~1/10 | 第1次選考(抽選) | 1/16 |
出願書類郵送 | 1/5~1/12 | 第2次選考(学力検査) | 2/3 |
※2023年入試の日程 | 合格発表 | 2/5 |
第1次選考は出願者が募集人員の約8倍に達した場合に行われ直近の実施はありません。
入試日程が「2/3」に設定されているため私立との併願が組みやすいのは救いですね。
国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 報告書 | |
---|---|---|---|---|---|
配点 | 100点 | 100点 | 100点 | 100点 | 100点 |
時間 | 40分 | 40分 | 40分 | 40分 | ー |
合格者最低点 | 353 | 合格者最高点 | 418 |
入試は、各科目に均等に配点する形式で国語と算数を重視する傾向はありません。
報告書が80点程度とした場合、各教科のスコアを約70点以上にしていく必要があります。
令和5年度よりオンライン出願システムに移行しましたので、願書・出願書類の事務窓口での配布は原則として行いません。本ページ下の「募集要項 PDFダウンロード」より、募集要項・各種出願書類をダウンロードし、プリントアウトしてご利用ください。
4大塾の合格者推移
この学校を志望する保護者は少しでも合格者を多く輩出している塾を知りたいと思います。
そこで、大手4大塾が発表している合格者数を過去5年分整理してみました。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
---|---|---|---|---|---|
SAPIX | 94人 | 86人 | 104人 | 81人 | 98人 |
早稲アカ | 39人 | 42人 | 36人 | 42人 | 53人 |
四谷大塚 | 25人 | 22人 | 28人 | 23人 | 39人 |
日能研 | 12人 | 9人 | 3人 | 14人 | 8人 |
合格する子供は「塾の校舎に数名いるかどうか」というレベルでとても狭き門となっています。
校舎による偏りはあり、SAPIXでは「東京」「自由が丘」「吉祥寺」などがやや多い印象です。
いずれにしても孤高の戦いになってくる部分はありそう。私が川でサワガニ見てた歳に。。
中学受験をしようかなと思った時に悩むのが塾選びでではないでしょうか?1つ1つ塾を調べていくのは大変ですよね。今回は、首都圏で有名塾な4大塾を徹底比較します!サピックス、四谷大塚、早稲田アカデミー、日能研の授業料、クラス分けなど特徴について紹介します。塾選びでお悩みの方の参考になれば幸いです。
入試問題の出題傾向
私に解ける訳ではありませんが、子供と同じ気持ちで試験に立ち向かいたいと思うわけです。
そこで、入試問題を各40分で解いてみましたが、難易度以前に物量でパスが連続しますね。
2023年入試 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 |
---|---|---|---|---|
大問 | 3題 | 4題 | 7題 | 3題 |
小問 | 11問 | 19問 | 19問 | 19問 |
出題分野 | ・説明文の読解 ・随筆文の読解 ・文の漢字変換 ・韻文の読解 | ・数の性質 ・場合の数 ・平面図形 ・速さ・規則性 | ・人体・植物 ・天体 ・電気回路 ・てこ ・溶解度 ・金属の性質 | ・地理・歴史・公民 ・地理・公民 ・歴史・公民 |
二度読み厳禁の世界なので全教科で確かな「設問把握能力」が前提となってきます。
また、時間の制約から全ての分野で設問に即応できる知識を身につけることが不可欠です。
これと同時に難易度の高い問題には特化的な対策も講じなければなりません。いつやるの?
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、「筑波大学附属駒場中学校」をご紹介しました。
東日本屈指の難関校は、学力がスパイクしすぎて想像することが難しいレベルですね。
- 教育理念はイノベーターに求められる資質に近い
- 驚異的な大学進学実績はエリート塾と共にある
- 合格者は難関校専門塾でも極少数に限られる
- 入試は会話のスピードで回答するようなイメージ
子供がこの学校を受けたいと言い出したら、まずはゆっくり深呼吸をしてみましょう!
今後も気のなる学校に関する情報やデータを紹介していきたいと思います。
ご期待ください!